「飲食がこんなつらいと思わなかった!」
「新卒で入社したのに失敗かな?」
「辞めた後どうしよう・・・」
新卒で入社した飲食業を辞めようか迷っていませんか?
まずは不安にならないでください。
こんな調査結果があります。
飲食店で働く20代会社員109名を対象にした、飲食業界の若手のキャリアに関する意識調査によると、飲食店のキャリアに70.6%が不安ありと回答しています。
(引用元:株式会社ブレイバンステクノロジーズhttps://www.bravance.co.jp/)
飲食業で働く大多数の20代が将来に不安を抱えています。
あなただけではないです。
私は飲食業界歴20年。アルバイトから正社員になりマネジャーを務め、新入社員の教育・研修と評価査定を100名以上経験。一人一人のスタッフと向き合ったおかげで、辞める人と続ける人の違いが分かってきました。
- 新卒入社の飲食を辞めたい理由
- 新卒入社の飲食を続ける人と辞める人の違い
- 新卒で入社した飲食を続けるか迷った時の判断軸
この記事を読めば、新卒入社のキャリアを無駄にしない選択ができます。
「あの時早く決めておけばよかった」と後悔しない選択をしましょう。
業界や業種未経験でもチャレンジできる求人はゼロタレ就活がおすすめ。
\非大卒が大卒より給料が高いのは当たり前!/
新卒入社の飲食を辞めたい理由
せっかく希望を持って新卒で飲食業界に飛び込んだのに、辞めたいと思ってしまう理由は以下の6点です。
- 長時間労働
- 給料が安い
- 少ない休日
- 体力的限界
- 人手不足
- 複雑な人間関係
順番に見ていきましょう。
長時間労働
飲食店は営業時間が長いので、どうしても労働時間が長くなります。その上新入社員は時間より早く出勤したり、残業して終わらない仕事をするので長時間労働は加速。入社前に想定した以上にブラックな働き方で辞める人が多いです。
給料が安い
宿泊業・飲食サービス業の賃金は257.4千円と全業界中最低です(厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の概況より)。なので入社前にも給料が安いことは知っているはずです。しかしサービス残業を強いられる長時間労働に対して、給料が安いことがショックで辞めていきます。
少ない休日
厚生労働省の就労条件総合調査によると、宿泊業・飲食サービス業の平均年間休日総数が、104.2日と断トツに少ないです。学生時代の友人とも休みが合わず、土日祝日に休める業界へと転職していきます
体力的限界
飲食業は重いドリンクボトルや大きなテーブルやイスを大量に運びます。そして基本は立ち仕事。飲食業界は体力勝負です。重労働を長時間やることで体力的な限界を感じ、新卒入社の飲食を辞めていきます。
人手不足による忙しさ
飲食店は人手不足なので、一人で何役もこなさなければいけません。まだ慣れない仕事をたくさん同時にこなすため、どうしても働き方はハードになります。
複雑な人間関係
飲食店はホール、キッチン、アルバイト、先輩、後輩、上司、お客さんというように、いろいろな立場の人たちが働いています。スタッフ間では気疲れを起こし、お客さんには気配りで疲れ果てるという状態。たくさんのストレスを抱えてしまい辞めていきます。
飲食業のきつい働き方は別記事で詳しくまとめています。
新卒入社の飲食を続ける人と辞める人の違い
新卒入社の飲食業を続ける人と辞める人の違いを表にまとめるとこんな感じです。
続ける人と転職する人では飲食を辞めたくなる理由に対しての捉え方が違います。
飲食業界の問題 | 飲食を 続ける人 | vs | 飲食を 辞める人 |
---|---|---|---|
長時間労働 | 職場の居心地がいい | vs | ワークライフバランスを重視 |
低賃金 | 目的が明確 | vs | スキルや可能性に自信 |
少ない休日 | 仕事が遊び遊びが仕事 | vs | プライベートを充実させたい |
肉体労働 | 動くのが好き | vs | 考えるのが得意 |
人手不足 | 忙しいのが好き | vs | じっくり働きたい |
複雑な人間関係 | チームワーカー | vs | リーダーシップがある |
20年の経験で浮かび上がってきた傾向です。
新卒入社の飲食を続ける人から説明します。
新卒入社の飲食を続ける人の特徴6点
- 職場の居心地がいい
- 目的が明確
- 仕事が遊び遊びが仕事
- 動くのが好き
- 忙しいのが好き
- チームワーカー
職場の居心地がいい
長く続けられる人は仕事が楽しいから長時間労働を気にしません。
近くで見ていても「居心地がいい」というのが伝わってきます。
なのでむしろ退勤時間が過ぎても帰りません。
残業代請求なんてまったく考えていないので、サービス残業も嫌がらずにやれるのです。
目的が明確
飲食業は目標を明確に定めている人達がいます。
たとえば、
- 将来独立したいので経営を学びたい
- ソムリエ資格を取ってスキルアップしたい
- 英語を喋れるようになってインバウンド客を接客したい
などです。
「夢をかなえたい」と地道に目標達成のために突き進んでいるので、多少給料が低くても苦労と思わずに飲食業を続けています。
仕事が遊び遊びが仕事
飲食業を続けている人達は休日も、違うジャンルや違う業態の飲食店で昼からお酒を飲んで楽しんでいる人が多いです。遊びが仕事になっている状態。
逆に仕事の時は笑顔で楽しそうに仕事をしています。いわゆる仕事が遊び状態。
飲食業を続けている人も休日が少ないと感じてますが、上手に時間を過ごせるので飲食業を続けています。
動くのが好き
じっとしているのが苦手な人は肉体労働がストレス解消になります。
飲食業をやっていて気付くのは、スポーツ経験者が多いことです。
「考えるよりもまず動く」そして「動きながら考える」という特徴が飲食業を続けている人にはあります。
動くのが好きな人にとっては、力仕事が多い飲食業を楽しく感じるのです。
忙しいのが好き
人手不足だと一人で何役もこなして、常に動き回らなければいけません。
忙しいのが好きな人にとっては人手不足は「うれしい」状態。
自分のペースで仕事をしたい人には大変ですが、忙しいのが好きな人は自分を生かせる飲食の仕事を続けられます。
人手不足の状況はスタッフ同士が助け合う必要があり、チームワークも生まれ、忙しいのが好きな人は進んで仕事を引き受けます。
チームワーカー
飲食店は雇用体系の違う社員とアルバイトが働いています。さらにホールとキッチンに分かれ、お客さんが間に入ってくる複雑な人間関係です。
全体の調和を考えてチームワークを取れる人が、長く飲食業を続けています。
新卒入社の飲食を辞める人の特徴6点
- ワークライフバランスを重視
- スキルや可能性に自信
- プライベートを充実させたい
- 考えるのが好き
- じっくり働きたい
- リーダーシップがある
ワークライフバランスを重視
飲食業は労働時間が長く、シフト制のお店だと勤務も不規則です。なのでどうしてもハードな労働環境になります。
長時間労働は仕事一色の毎日なので、ワークライフバランスを重視する人には働きづらいです。
メリハリをつけて時間を大切にしたい人は飲食業にこだわりなく辞めていきます。
スキルや可能性に自信
全業界ワーストで飲食業の給料は安いです(厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の概況によると、宿泊業・飲食サービス業が257.4千円と全業界中最低)。
飲食を辞める人は自分に自信がある人が多いです。理想と現実にギャップが生じて、もっと自分を生かせる場所で働くために辞めていきます。
プライベートを充実させたい
飲食業は休日が全業界で最少です(厚生労働省の就労条件総合調査によると、宿泊業・飲食サービス業の平均年間休日総数が104.2日でワースト)。
プライベートを充実させたい人は圧倒的に休みが足りないので、休日が多い業界に転職していきます。
考えるのが得意
飲食業は立ち仕事で重いものを運ぶ機会が多いです。体力勝負の仕事が苦手な人は、作業が遅くなったり腰を痛めたりして慣れません。
飲食業を体力的に厳しいと感じる人は、結果的に企画や営業など頭脳労働に活路を見出して辞めていきます。
じっくり働きたい
飲食業は人手不足なので一人で多くの役割をこなさなければなりません。いわゆる「わちゃわちゃ」した状況で仕事を続ける必要があります。
じっくりとキャリアを積んでいきたい人は、確実にステップを踏んでいける環境へ移っていきます。
リーダーシップ
チームを引っぱって行く人は意外にも辞めていきます。
実行力があるがゆえに、チームで仕事をする飲食業からは離れて独立していきます。
新卒入社を無駄にしないために
辞めるのも続けるのも大きな決断が必要です。
飲食に新卒で入社して続ける人も辞める人もいろいろな特徴を複合的に持っています。
表の通りに完全に続ける人と転職する人が分かれるわけではないので、この記事の表を参考に自分はどちらか考えてみてください。
飲食業界の働き方もキーポイントです。飲食業の大変さを知っておきたい方は別記事へ。
とはいえ人生を左右する決断なので、
「どんな長所があるのか分かりません!」
「続けたいと思ってたけど大変そう…」
「転職先が見つかるのか不安・・・」
という声が聞こえてきそう。
次項では新卒入社を後悔しないために、迷った時の対処法をお伝えします。
自己分析すればもう迷わない
辞めるかどうしようか迷ったらズバリ自己分析です。
「新卒時の就活でやりました」と言われそうですが、
新卒と経験者の自己分析は少し違います。
新卒の自己分析と経験者の自己分析の違い
長所や短所を判断材料にする
実際に仕事を経験したから見えてくる景色があります。
新卒時は自分の可能性を探る自己分析ですが、業務経験者の場合は何らかのスキルは磨かれてるので新卒時より自己分析はやりやすいです。
強みも弱みもひっくるめて一度出してみましょう。
強みを生かせる仕事を見つける
たとえ短い就業期間でも、徹底的に自己分析すれば必ずあなたの強みを発見できます。飲食業のハードな働き方のおかげで今まで気付くことができなかっただけです。
浮かび上がった強みを生かせる仕事を探しましょう。
短い期間でも飲食業で仕事を経験すれば、新卒の時とは違うあなたの長所や短所が見つかります。
賢い自己分析はギュッと短時間
自己分析と聞くと、
「自己分析は新卒時も苦手でした・・・」
「忙しくて時間ないです!」
「上手く自己分析する方法ないですか?」
と言われそう。
そこで自己分析は転職エージェントを活用することをおすすめします。
自己分析は転職エージェントを活用する
相談だけでも利用可能
転職エージェントでは担当者がついてくれて、キャリアのヒアリングの後にお仕事紹介をしてくれます。このキャリアのヒアリングの段階で自己分析ができます。
転職を考えていなくても利用可能なので気軽な気持ちで相談してみましょう。
転職エージェントを活用した自己分析は別記事で詳しく解説しています。
短い時間で効率的にできる
長時間労働の飲食業で働いているならなおさら転職エージェントがおススメです。
ひとりでやってもなかなか進みません。自己分析は他の人の力を借りて効率的に行いましょう。
新しい気付きが得られる
転職エージェントでは今までの経験や飲食でのキャリアから、ひとりでは気付かなかったあなたの強みを気付かせてくれます。
すると
「意外に飲食に向いてるかも。続けてみようかな・・・」
「自分の経験を生かせる業界はここかも!」
「本当は自分はこんなこと思ってたんだ…」
というように新しい発見があります。
転職エージェントで今後につながる自己分析をしましょう。
おススメの転職エージェント
キャリアのヒアリングをしっかり行ってくれる、第二新卒の方におススメの転職エージェントを紹介します。
株式会社ZERO TALENT
ゼロタレ就活経歴や学歴を気にせず相談できます。
- 非大卒専門の転職支援サービス。
- 20代未経験が選ぶ転職支援サービスNo.1(日本マーケティング調べ)。
- 年間面談回数10,000回を超えるコンサルタントがサポート。
株式会社Atip
他の転職エージェントにはない特徴があります。
- 飲食業経験者を飲食業界から未経験の業界へ転職サポートしている会社です。
- スタッフは全員飲食での経験があるので、飲食業の悩みも理解してくれて相談も安心してできます。
株式会社ネオキャリア
- 初回の面談時間が最大2時間なので、他の転職エージェントよりもあなたの悩みやキャリアを深く掘り下げてもらえます。
- 過去の部活動の経験から性格や考え方をヒアリングしてくれるので、仕事の経験が浅い方でも安心です。