「バンケットはなぜきつい？」
「バンケットスタッフは稼げる？」
「バンケットでの経験は将来生かせる？」
ホテルの宴会場や結婚式場でのバンケットスタッフとして働くことに、不安や疑問を抱えていませんか？
実はバンケットスタッフには、レストランや飲食店とは違うきつさや楽しさがあります。
私は飲食業界歴20年。バンケットスタッフとしてアルバイトから正社員になり10年経験。今はレストランで勤務しているので、バンケット独自のきつさや楽しさ、やりがいなどがよく理解できます。
- バンケットスタッフのきついこと5選
- バンケットスタッフに向いている人の特徴5つ
- バンケットスタッフのやりがい
【結論】バンケットスタッフは時給で働くならきついが稼げるしブラックではない。正社員は明確な目標を持って！
この記事を読めばバンケットスタッフがきつい理由と仕事のやりがいが分かり、この先バンケットで働くかどうかの判断ができます。
逆にこの記事の内容を知らないと、バンケットで働いたことを後悔したり、大変な思いをして身に付けたスキルを将来生かせません。ぜひ最後まで読んでください。
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バンケットスタッフのきついこと5選
体力的にきつい
バンケットスタッフが体力的にきついのは、働く場所がホテルの宴会場や結婚式場などの大きい施設だからです。
一日中立ったまま革靴を履いて、
大小様々な形をしたテーブル 大量のイス 重いドリンクボトル 料理運搬のワゴン 引き出物 金屏風
を運んでセットします。大安土曜日なら朝から夜までぶっ通しです。
バンケットの仕事は体力がないと務まりません。
忙しい
バンケットスタッフは大量な作業に追われて目が回るくらい忙しいです。
なぜならばバンケットでは
- 大人数のお客さんを
- 決められた時間内に
- 全スタッフが同時に
サービスしなければならないからです。
事前に準備するものも膨大。
- 単純作業を
- 長時間
- 大量に
- 手分けして
- スピーディーに
ひたすら仕事をこなさなければなりません。
バンケットは段取り9割と言われます。
バックヤードはもちろん、スタンバイ中の宴会場では怒号も飛び交います。ピーク時、バンケットは戦場です。
ミスが許されないプレッシャー
ふらっと入るレストランや飲食店と違い、事前に入念な打ち合わせを重ねて宴会当日を迎えます。規模もでかいです。参加者の期待は高く、お客さんも緊張しています。宴会費用も数百万円。
一年に一回の周年パーティーはもちろん、一生に一回のシーンでは極度のプレッシャーがバンケットスタッフにはかかってきます。
教育・指導が厳しい
ミスが許されないので、事前にトラブルが起きないようにしっかり教育を受けます。バンケットは働く人数が多いので、一人がミスをするだけでとても目立つのです。
１００－１＝９９ではなくゼロ。
一つ間違えるとせっかくの準備も水の泡です。全体の印象が悪くならないように、指導は厳しめになります。
身だしなみが厳しい
宴会場を普段から利用している人はほとんどいません。特別な機会の利用です。するとお客さんは普段しない服装をして来場します。きらっきらっのドレスや高そうな着物、ブランド物のバックなど。
正装しているお客さんをエスコートするスタッフにも同じように清潔感や身だしなみが厳しく求められます。
髪の長さやセット、ひげ、靴の色、指輪、ネイルなど決まりが細かいです。
バンケットスタッフに向いている人の特徴5つ
人と接するのが好きな人
人と接するのが好きなだけでバンケットでは仕事ができます。必要な知識やスキルは後から付いてくるからです。
料理や飲み物の知識がなくても、多少コミュニケーションが下手でも、人と話して笑顔にさせられればお客さんは満足してくれます。
人と接するのが好きという能力は、大勢の人を相手にするバンケットスタッフに一番求められます。
チームワークがある人
宴会場で大人数に一人で料理や飲み物を提供することは不可能です。
例えば結婚披露宴の会場内だけでも
会場責任者 アシスタント 料理運搬 ディッシュアップ サービスリーダー ドリンク 照明 ドア 両親 司会 音響 など・・・
様々なポジションの人とコミュニケーションを取らなければなりません。
周りの人たちと連携していける人がバンケットスタッフには向いています。
冷静な人
常に周りを見て冷静に動ける人はバンケットスタッフに向いています。パーティーや宴会は予定通り進まず、突発的な対応が求められるからです。
宴会のスタート時間に全員集まらなかったり、スピーチが長引いたり、新郎さんが酔って嘔吐したり、サービススタッフがお客さんに赤ワインをこぼしたり。
イレギュラーなことに冷静に対応できる能力は、バンケットスタッフに求められます。
段取り上手
バンケットの単調な仕事内容に意味を見出せない人は多いです。しかし作業にこそ意味があります。
バンケットで必要なのは
- 素早く
- 効率よく
- コミュニケーションを取りながら
- 前と後の宴会との繋がりを考えて
- 翌日の展開も踏まえて
頭フル回転で段取りすることです。
ひとつ間違うと大勢のスタッフとお客さんが困ります。数百数千の作業を全部やり直さなければならないからです。
全体の流れを考えて細かい段取りができる人はバンケットスタッフに向いてます。
頭の切り替えが早い人
作業や段取りに夢中になると、今度はお客さんが置いてけぼりになります。
いわゆる料理も飲み物もただ出すだけ、置くだけ、下げるだけ。配膳ロボットでもできることを平気でやってしまいます。こうなるとクレームがすぐに出て、せっかくの段取りも水の泡です。
作業は手段であって目的はお客さんを喜ばせることです。バンケットスタッフは頭を切り替えて仕事をしなければ務まりません。
バンケットスタッフは一生に一回の記念のシーンにも立ち合います。宴会費用も数百万です。一組一組、一人一人に向き合って接客をしなければなりません。
頭も体も心も使う。バンケットスタッフで切り替えが早い人は、任せられた仕事を着実にできるようになります。
バンケットスタッフのやりがい
達成感が大きい
バンケットでの宴会は規模が大きいです。大事な宴席は何カ月も前からプロジェクトが組まれて、入念な準備を経て当日を迎えます。無事に終了すれば解放感と達成感でいっぱい。バンケットスタッフをやっててよかったなと感じる瞬間です。
感動的な場面に立ち会える
結婚披露宴はもちろんのこと、商品新作発表会、新作映画試写会、祝賀パーティー、記者会見、芸能人だけの会合など。普段見られないようなシーンに立ち会えるのはやりがいのひとつです。
スタッフ同士の絆が深まる
バンケットスタッフは一日中休憩中も一緒です。そして緊張、疲労、興奮を同じタイミングで経験します。お互いの連帯感が広がり、苦難を乗り越えるほど仕事の楽しさもやりやすさも増していきます。
【まとめ】バンケットで働くか働かないか？
バンケットの時給スタッフと正社員の違い
バンケット時給スタッフは稼げる
バンケットスタッフは時給が高く、シフトも自由で、休憩時間もしっかりもらえます。休憩時間も時給が出るところは多いです。忙しさのピーク時は激務ですが、働き方はブラックではないです。実力にもよりますが、キャプテンクラスになれば首都圏なら時給2,000円近くになります。
バンケット正社員は激務
一方バンケットで働く正社員はシフトも自由ではなく、忙しい時は食事も取れずに働かなければなりません。正直時給で働いた方が稼げます。しかし正社員は時給スタッフと違い、やりがいはハンパなく大きいです。達成感は病みつきになります。
バンケットスタッフは
- 時給スタッフとして自由に効率良く働くのか？
- 正社員として責任を背負ってやりがいを取るのか？
によって選択肢は変わります。
バンケットスタッフは違う仕事を見つけづらい
バンケットスタッフは正社員も時給で働く人も新しい仕事を上手く見つけられません。
一番の理由は、バンケットが長時間労働と人手不足で、休みも少なくハードな働き方だからです。時間も体力も失っている状態なら、転職活動は準備不足でうまく次の仕事を見つけられません。
でも本当は強みがあって、スキルも付いてきているのに気付けていないのです。
バンケットスタッフは正社員でも単純作業は多く、毎日の仕事に意味を見出せずに自分を過小評価している人が多いです。私はマネジャーとして評価査定も行っていたので、もったいないなと感じていました。
バンケットで鍛えられた能力は身近な人に相談すると、意外にたくさん出てきます。試しに職場にメンターのようなプライベートも相談できる人がいたら、聞いてみてください。いなければ一人で考えず、プロの視点であなたを分析してもらえば新しい仕事のヒントも見えてきます。
転職エージェントの活用がおすすめです。
