「もう笑顔出ないよ…」
「最後に休んだのいつだろ?」
「こんな深夜までやってらんない!」
飲食店での働き方が、度を過ぎるくらいハードで途方に暮れていませんか?
実は飲食業界の労働時間や人手不足の割合、年間休日数、給料、離職率などの水準は全業界でワーストクラス。
なぜならば厳しい働き方をしないと、多くの飲食店は利益が上がらない仕組みになっているからです。
あなたの力ではどうしようもないのです。
私は飲食業界歴20年。ハードな働き方のせいで入院したこともありますが、今は心と体に余裕のある生活を送れています。3つの会社の大小さまざまな飲食店で勤務。アルバイトから正社員になりマネジャーを務め、延べ300人以上の教育・研修と評価査定を経験。おかげでいろんなステージに居る人のつらさや悩みが分かり、対処法が見えてきました。
- 飲食がつらい理由3つ
- つらい飲食に向いてるか分かる判断基準
- 飲食がつらい人の状況別対処法5つ
この記事を読めば今働いてるつらい飲食店から離れた方がいいのか、離れたらどの道を進めばいいのか分かります。
逆にこの記事の内容を知らないと、いつまでたってもつらくてしんどい飲食を続けなければなりません。
この記事を読んでつらい飲食店からきれいさっぱり解放されましょう!
飲食がつらい理由
飲食業の仕事がつらい理由をまとめると以下の3つです。
- 体力的につらい
- 精神的につらい
- 目的がなくてつらい
具体的に見ていきましょう。
体力的につらい
体力的につらいのは、
- 長時間労働
- 人手不足
- シフト制勤務
- 肉体労働
によりオーバーワークになるからです。
飲食店は営業時間が長いですし、スタッフが少ないと休憩時間もほとんどありません。さらにシフト制勤務により生活サイクルが不規則になり疲労は蓄積。そして飲食店では一日中立ち仕事で、大量のドリンクボトルや重いテーブル・イスを運ぶため、体が悲鳴を上げます。
腰をやられてる人多いです。
長時間労働と人手不足の割合は全業界でもワーストクラス。
飲食の仕事はどうしても体力的につらくなります。
飲食業のハードな働き方は、厚生労働省や民間リサーチ会社による労働調査の結果を使って、別記事で詳しく解説しています。
精神的につらい
精神的につらい原因は、
- 複雑な人間関係
- 少ない年間休日数
- 土日祝日に仕事
- パワハラ・セクハラ
などがあります。
飲食店スタッフのポジションはお客さんと調理スタッフの間。そこに先輩後輩アルバイトを含めた上下関係が加わるので、飲食店は複雑なコミュニティです。四方八方に気を使ってしまいストレスがたまります。
そして心身を休めたくても、休日が少ないのでリラックスできる時間がありません。土日祝日に働くと家族や友人と休みが合わず、仕事以外の人たちとの交流がなくなり気持ちもふさぎ込みます。
また飲食業界はパワハラやセクハラがいまだに存在する古い体質なので、メンタルが不調になりやすいです。
このように飲食店のスタッフは精神的に追い詰められてしまいます。
飲食店がブラックと言われる理由はこちらの記事で詳しく解説しています。
目的がなくてつらい
体力的にも精神的にもつらい飲食の仕事は追い打ちをかけるように、給料の水準がワースト1位です(厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の概況よると宿泊業・飲食サービス業は257.4千円と全業界中最低)。
ちなみにワースト2位は271.6万円。
報酬が少なければ、何らかの目的が必要です。毎日の仕事内容に意味を見つけられないと、ただ過酷なだけで飲食の仕事は長く続けられません。
働く目的や目標がないと、飲食業はただつらいだけの仕事です。
目的がないと飲食の仕事を続けられない理由は別記事で詳しく解説しています。
飲食に向いてるか分かる判断基準
「向いてる」vs「向いてない」
飲食に向いてる人と向いてない人の特徴をまとめておきます。あなたはどちらか?簡単にチェックしてみてください。
【向いてる人】
- お客さんを喜ばせることに集中できる人
- スキルアップに挑戦できる人
- 体力に自信がある人
- 大勢の前で大きな声で話せる人
- チームワークで動ける人
【向いてない人】
- お客さんを喜ばせられない人
- 新しいことに挑戦できない人
- 体力に自信がない人
- 声が小さい人
- 一人で仕事をする人
飲食の仕事には向き不向きがあるのは確かです。
さらに飲食業界の問題をどう捉えるかによって続ける人と辞める人の特徴は分かれます。
表にしてみました。
飲食業界の問題 | 飲食を 続ける人 | vs | 飲食を 辞める人 |
---|---|---|---|
長時間労働 | 職場の居心地がいい | vs | ワークライフバランスを重視 |
低賃金 | 目的が明確 | vs | スキルや可能性に自信 |
少ない休日 | 仕事が遊び遊びが仕事 | vs | プライベートを充実させたい |
肉体労働 | 動くのが好き | vs | 考えるのが得意 |
人手不足 | 忙しいのが好き | vs | じっくり働きたい |
複雑な人間関係 | チームワーカー | vs | リーダーシップがある |
飲食業界の問題と続ける人辞める人の特徴は別記事で詳しく解説しています。
辞めた方がいい人
【辞めた方がいい人】
- パワハラ・セクハラを受けている
- 突然涙が出てくる
- 休日はベッドから出られない
- やるだけのことはやった
- 何もやる気が起きない
どれか一つでも当てはまったら危険。今すぐにでも辞めるべきです。
飲食がつらい人の状況別5つの対処法
飲食がつらい人の状況別対処法は次の5つです。
- 今すぐ辞める
- 正直分からない
- 向いてないから転職
- 向いてないけど辞めたくない
- 向いてると思うけど今がつらすぎ
①今すぐ辞める
- パワハラ・セクハラを受けている
- 突然涙が出てくる
- 休日はベッドから出られない
- やるだけのことはやった
- 何もやる気が起きない
これらのどれかに一つでも当てはまったら、今すぐに辞めるべきです。体を壊したらもっとつらくてしんどくなります。
自分が退職すると迷惑をかけてしまうから、辞められないという人もいるでしょう。
しかし気にせず辞めましょう!あなたの抜けた穴を埋めるのは会社の役割です。
飲食を辞めた方がいいケースの詳細と辞めた後の不安を解消する方法は別記事でまとめています。
②正直分からない
人生を左右する決断なので迷う気持ちはよく分かります。でも何かを決断しないと今の飲食店でのつらい状況は変わりません。
人間関係だったり仕事への向き合い方を少しでも変えて、つらい状況に対処してみてはどうでしょうか。
今の職場で今すぐ取り組めるものを5点紹介します。
- お客さんのことを真剣に考える
- 無理に仲良くしない
- 途中で相談する
- 完璧を目指さない
- 無理しない
同じ悩みを持った仲間を増やせると共に、割り切った考え方で働くこともできます。
また別のお店の人と最近交流してますか?
飲食店は限られた人だけで長時間仕事をするコミュニティー。同じ場所で働いているとどうしても閉鎖的になり、お店独自の異常性に気付きにくいです。
閉鎖的空間から一歩足を踏み出してみましょう。同業飲食なら悩みも同じです。別の会社やお店の人との交流で新しい出会いや発見があります。
ブラックすぎる飲食から抜け出すための行動は別記事で詳しく解説しています。
③向いてないから転職
飲食業での経験は必ず次に生かされます。やっぱり向いてないと思っても落ち込む必要はありません。
しかし飲食から異業種への転職で失敗して、またつらい飲食業に戻っている人も多いです。
失敗する人の共通点は
- 志望動機が明確でない
- 職務経歴書がうまく書けていない
- 求人探しに時間がかかる
など。
なぜならば飲食従事者は毎日があまりにも忙しすぎて、積み上げているキャリアやスキルに気付いていないからです。
あなたが実は持っている強みに気付くためには、一人では難しく客観的な視点が必要。
今の職場に仕事もプライベートも話せるメンターのような先輩や上司がいたら相談するのが最適です。
しかしそんな相手がいないから、こんなにもつらい状況になっているはず。ならば転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは初回登録の面談で、キャリアを徹底的にヒアリングしてくれます。プロの視点を借りて、自己分析するつもりで臨みましょう。
転職エージェントを活用した上手な自己分析の方法はこちらの記事で詳しく書いてます。
業界や業種未経験でもチャレンジできる求人はゼロタレ就活がおすすめ。
\学歴経歴は関係なくサポート/
④向いてないけど辞めたくない
向いていないのは分かったけど、転職活動をしたくないという人も多いはずです。
ならばとりあえずダメもとでもいいので、異動の希望を出してみましょう。
いわゆる社内転職です。
異動の希望を出せば
- 今のポジションで何らかの改善策が期待できる
- 退職を疑似体験できるので会社の魅力を再発見できる
可能性があります。
するとわざわざ面倒くさい転職活動をせずとも、つらい状況から解放されるのです。もし本当に異動の希望が通れば、社内で異業種にチャレンジもできます。特に大きい組織ならやってみる価値ありです!
部内異動と部外異動があります。それぞれのメリット・デメリットは別記事で解説しています。
⑤向いてると思うけど今がつらすぎ
どちらかというと飲食向いてると思うし辞めたくはない。でも今がつらい。そんな方はつらくない飲食の仕事を探しましょう。
あなたが今いるお店が、飲食店のすべてではありません。
ただ飲食業の求人は地雷が多いので探すのは意外と難しいです。
飲食業界における転職の特殊事情や、注意した方がいい求人の特徴を別記事で詳しく解説しています。
ここまでつらい飲食への対処法をお伝えしてきましたが、この同業転職は即戦力採用です。
なので年収もキープできて、さらにはキャリアアップも目指せます。
転職エージェントを活用したキャリアアップを目指せる手順を具体的に2ステップで説明します。
飲食特化型の求人賢い転職エージェント活用法
同業転職でキャリアアップを目指す方法
- 総合型転職エージェントはコンサルの質が高いので、あなたの隠れた強みやキャリアを浮き彫りにできます。
- 転職エージェントの担当者との相性が悪い場合があるので、2社登録がおすすめです。
あなたの強みが明確に反映されたワンランク上の自己㏚や志望動機が完成します。
幅広い視点で仕事を探せるのがメリット。
総合型転職エージェントで強みが明確になっているので、飲食専門転職エージェントではよりあなたにマッチした仕事を探しやすい状態です。
先に特化型だと専門案件をごり押しされるので、まずは総合型なのです。
コンサルの質と専門性をいいとこ取りをする
繰り返しになりますが、総合型転職エージェントはコンサルの質が高いです。
なので飲食業のハードな働き方のために、忙しくて気付かなかったあなたの強みが、エージェントとの面談で浮き彫りになります。総合型で自己分析するようなイメージです。
自己分析により転職活動の優先順位が付くので、「転職していいか分からない」「飲食に向いてない」人でも今後の方向性が見えてきます。
「飲食向いてるけど今のお店は辞めたい」人はまずは総合型であなただけの強みを発見しましょう。するとワンランク上の自己PRが完成します。その結果単なる人数集めの地雷求人とあなたは自然とマッチしなくなるのです。もちろん総合型では、広い視点から意外な求人を紹介してくれるのでしっかり検討しましょう。
総合型と特化型をかけあわせる方法は、メリットだらけのいいとこ取りです。
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